「写真はあたかも現実を現実として写してしまうけど 見えすぎることは決して最良ではない 私は見たくないものは隠すことにした 写真は　なにもかもが　見えすぎる 見えすぎるのは　よくないことだ 現実は　このぐらいの表現で見せるのが　ちょうど良い You can see too much in photography. Itʼs dangerous to be exposed to too much. This is just the right amount of expression to show reality. 写真はなにもかもが見えすぎる。見えすぎるのはよくないことだ」をコンセプトに、さっきまで知らなかった他人を他人のまま撮影した50人のポートレート集。極めて短い時間で撮影をすることで被写体との距離を取り「自分」と「他人」を維持しようとしている。撮影後、さらに顔や体の一部を意図的に見えなくすることで、写真で見えるものと見えないもの、隠れているものと無視されているものについて考えようとした写真集。 「gengetsu」 / 矢吹 健巳 ISBN　　　　　 978-4-905052-80-7 仕様　　　　　 ハードカバー / 225×290mm / 112 ページ / 52イメージ（カラー） デザイン　　　 Nakajima Hideki 発行　　　　　 SUPER LABO